解説

答え:2. 抗菌薬にはどんな風邪でも使える万能薬がある

 

抗菌薬とは…?

抗菌薬は細菌感染症の治療に用いられる薬です!

 病気の主な原因は、細菌によるものとウイルスによるものがあります。

 細菌は、大腸菌や結核菌が有名かなと思います。  ウイルスだと、インフルエンザウイルスが有名でしょうか。

 そろそろ流行の季節となりましたね。  さて、細菌とウイルスは大きさや構造が異なりますので、退治する方法が異なります。そのため、使える薬と使えない薬が出てきます。そのためどのような病気にも使える万能薬というものは残念ながら存在しません…

 

1について:不適切・不十分な飲み方をすると…?

 薬が効かないというのは容易に想像ができるかなと思います。細菌を退治するために必要な装備が不十分だと退治ができないですよね。

細菌も生物の一種なので、やられてばかりではいられません。もし少しでも生き残ることができれば、退治されないための工夫をしようとします。その結果、薬 (=薬剤) が効かない (=耐性) ように進化し、薬剤耐性を持つ細菌が出てきます。これが薬剤耐性菌です。

 

薬剤耐性菌の怖さ

厚労省の調査によると、この耐性菌に対して対策を取らなければ、2050年には1000万人もこの耐性菌が原因でなくなってしまう人がいるようです。 (癌による死亡者数を超えてしまうようです)

なので、薬は医師の指示に従い、用途などをきちんと守って使用するようにしましょう。  

3について:ワクチン予防

 抗菌薬を用いる菌の中には、手洗いやワクチンで予防できるものもあります。 結核菌には、BCGワクチンというものがあり、予防接種法により幼児に接種することが推奨されていますので、皆さんも打ったことがあるのではないでしょうか。 ワクチンを打つと、病気のリスクを下げることができるので、積極的に接種することをお勧めします!