第四回「文化に合わせた医療」

 ▷第四回「文化に合わせた医療」活動内容

 

teenmedicaの第四回は、72820時からzoomで行いました。テーマは「文化に合わせた医療」です。

 

最近は町を歩いていても外国人の方とすれ違うことが多くなりました。様々な文化を持つ人がいますが、そのような文化背景が異なる人たちに同じ医療を行うことができるのでしょうか?クイズ形式で考えました。

 

 

1問目は、新潟の集落でのお話でした。たった10年の間で病院への受診率が大きく変わった理由を考えたところ、交通の便が発達したから。保険制度が調ったから。など、様々な意見が出されました。

 

 

2問目は、特定の地域でのみ発生する病気について、その原因を考えました。様々な病気がありますが、今回はその中で、かつてヨーロッパ南部などの貧しい小作人に発生したペラグラについて考えました。

地理的要因や遺伝的要因、貧しいために起きた皮膚炎や栄養の偏り、寄生虫が原因ではないかという意見が出ました。

また、現在はワクチンが開発されたため流行しないのではないかという意見もありました。

 

 

3問目は、日本にはない「熱い食べ物」と「冷たい食べ物」という考え方を解説したあとに、その考え方があるインドで、風邪を引いた子どもへの治療法を考えました。

そもそも下痢が起きた原因として、牛乳を水で薄める文化があるインドで、薄めるために汚れた水を使用していたのではないか、牛乳の代わりにココナッツミルクを飲ませるのは胃に負担がかかるのではないか、ポカリスエットを飲ませるとしても、そもそもインドにあるのかがわからないなどの意見が出ました。

 

 

4問目は、ある仏教国で限られた資金を元に井戸の周りで用を足すことを防ぐにはどのようにすればいいかを考えました。

教育をする、寺の中に井戸を作る、仏像を置く、簡易式トイレを家庭に配るなどの意見が出ました。また、もし金額に制限がなかったら、井戸を水道に変えたり、浄水施設を整えるなどの意見が出ました。

 

 

今回はteenmedica初のクイズ形式で開催しました。2つの班に分かれてたくさん議論を交わしてくださりました。どの班もはっと驚くような意見が出てきて、そういう考え方もあるのかと納得する場面も多かったです。短い時間でしたが、とても楽しい時間を過ごすことができました。

 

 

 

▷参加者の感想(一部抜粋)

 

・その国の文化によって物の価値観や見方だけでなく医療まで異なることが分かりました。日本の価値観では考えられないようなことも世界には沢山ありますが、それらを私達は受け入れ文化にあった医療を提供しなければならないと強く感じました。次回も楽しみにしています!


・自由にディスカッションができるシステムでとてもやりやすかったです。言葉に詰まってしまっても大学生の方がフォローしてくださり、楽しくできました。


・今回のテーマも本当に医療に問わず、今私達が目の前にしていることと繋がり、また、世界で働く世代となる時に必要となる本質的なものを考えることができ、有意義な時間となりました。また、コロナで人と関わり合える時間が少ない中で、zoomを通して大学生と関わり合える時間を頂けて本当に有り難いです。

・学校の授業では友達と意見交換をすることが少ないので、とても楽しかったです。

 

参加者の皆さん、この度はteenmedica第四回「文化に合わせた医療」に参加してくださり誠にありがとうございました。