第三回「世界の医療制度」

▷第三回「世界の医療制度」活動内容

 


teenmedicaの第三回は6月23日20時からzoomで行いました。テーマは「世界の医療制度」です。

 


まず、アメリカやイギリスをはじめとするいくつかの国の医療制度と日本の医療制度の違いについて説明しました。

 


ここでは参加者の皆さんと一緒に、これらの国の医療制度の長所と短所について話し合いました。国営型の医療制度が成り立っているイギリスは「医療費が無料なので、気軽に病院に行ける」や「待ち時間が長そう」という意見がありました。市場型の医療制度であるアメリカは「待ち時間が少なく、自分で自由に専門医を受診することができる」や「医療保険に加入していないと、いつどんな病気にかかるかわからないのに全額払わないといけないので怖い」という意見がありました。


次に、どこの国の医療を受けたいかディスカッションをしました。イギリスの人々は住んでいる地域のかかりつけ医を登録することが義務付けられており、「よく知っているかかりつけ医がいた方が話しやすい」という意見がありました。アメリカの医療を受けたいと答えた方からは、「病気にかかった時とか怪我をした時にセカンドオピニオンを参考にしたいので専門医を自由に選びたい」という意見がありました。


また、世界各国の医療制度について学んだあともやはり日本の医療を一番受けたいという声もありました。イギリスは医療費が無料である分、全国民が高い消費税を払う必要があります。「日本は年齢によって医療費の負担が調整されているので、より平等ではないか」という意見がありました。


最後に、日本の医療制度をよりよくするためにはどうすればいいのか話し合いました。イギリスのようなかかりつけ医の制度は実現することが難しいかもしれないが、大人になっても定期的に健康診断を受けに病院に行けるような改革は必要である、という案が出ました。


今回は世界の医療制度と日本の制度について自由に話してみることで様々な視点から見た意見や考え方をたくさん聞くことができました。楽しいディスカッションをしながら、あらためて私たちの国の医療制度について深く考えることができました。


▽参加者の感想(一部抜粋)
・「今日はありがとうございました。今まで、大学生の方や他の学校の方と話す機会が一度もなかったので、とてもいい経験になりました。今回のイベントのおかげで、さらに知識を増やすことができて嬉しいです。視野を広げて考えることは大事なことだと考えさせられました。ありがとうございました。」
 
・「難しそうな内容でも、かなりかみ砕いて説明してくださり、とても分かりやすかったです」
 
・「高校生が大学生の方々と議論ができるとても貴重な時間になりました。話しづらかったことも拾ってくれて思うままに喋ることができました。」

 
参加者の皆さん、この度はteenmedica第三回に参加してくださり誠にありがとうございました。